CATEGORY:コラム
2025/06/05
チャットボット、FAQ、マニュアル――“答え”はどこに置く?
コールセンターやカスタマーサポートの現場では、“答え”が複数の場所に分散してしまい、かえって混乱を招いているケースが少なくありません。
はじめに
「FAQはあるけど、現場はマニュアルを見て対応している」
「チャットボットを導入したが、社内の更新が追いつかない」
今回は、「ナレッジの一元化」がなぜ重要なのか、その整理と運用のポイントをご紹介します。
なぜ“答え”がバラバラになるのか?
- 各部署ごとに作成している(サポート部門と営業部門で別)
- 更新の責任者が決まっていない
- 新しいツールを導入するたびに移行が中途半端
- “使われている場所”の可視化ができていない
こうした状況では、現場のオペレーターやお客様が
どの情報が最新か分からないまま、複数の資料を参照することになります。
一元化によって得られる3つの効果
- オペレーターの判断スピードが上がる
検索すべき場所がひとつに絞られることで、業務の効率が格段に向上します。
- 顧客の自己解決率が上がる
FAQやチャットボットも同じナレッジベースから提供されていれば、ユーザーの混乱も最小限に。
- 情報の更新・メンテナンスが簡単に
管理する「正」のデータが一箇所になれば、修正・更新の手間も軽減されます。
実現のためのステップ
- 現状の情報源をすべて洗い出す
マニュアル、FAQ、イントラ、エクセル、チャット履歴…
- 重複・矛盾を洗う
同じ質問に異なる答えがないか?
- 代表チャネルを決める
例:「正しい答えは全てナレッジポータルに集約する」など
- 全体で運用ルールを決める
誰が、いつ、どのように、更新するか(更新申請フローなど)
最後に
ナレッジの一元化は、単に「情報をまとめる」ことではありません。
それは、現場の迷いをなくし、顧客体験を安定させ、組織としての“伝える力”を高める行為です。
コールセンターをはじめとしたコンタクト業務では、「どこに答えを置くか」は戦略そのもの。
今一度、自社の情報設計を見直してみませんか?
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